ワイン騎士団の式典を終え…3

熱気ムンムンのディナー会場で食後酒をほぼ一気飲みをさせられた?後、足元ふらふらのまま地下に続く階段を下りて行きましたが、カーヴが近づくにつれ、酔いが興奮へと変わっていきました。

地下のカーヴには14世紀に造られたワインや戦火を逃れたワイン、約600万本ものワインが一本一本ビニールに包まれ大事に大事に扱われていました。

カーヴの様子

ヴァインバックの何と!テオ・ファレのエチケット!!!

よ~く見つけたね~…と。。。

ボトルを怖くて触る事が出来ず(ここでも小心者)ミレジムはわかりません。 

色々な造り手の様々な品種のボトルがずらりんちょ。

1904年のワイン

1904年のGentil Riquevwhirなる標記名のワインと1895年のTokay  村名わかりません。。。あるんですね~。造り手を伺ったのですが、わからないとの事。

そして、

瓶に入れ替えてはいますが、14世紀頃のワインだそうです。

ため息のつくようなワインに囲まれ、ここに布団を敷いて寝たい!!!

と、本気で思いました。

カーヴを案内してくれた方から、「今まで飲んで感動したワインの年は?」と聞かれ、皆さんそれぞれの年を言い、私は61年のリースリングと答えました。

そうして何処かに行ってしまった案内人をよそに私はカーヴ内をちょろちょろと動き回って感慨に耽っていたところへ案内人がボトルを抱えて戻ってきました。

そのボトルは、「ミレジム:1969年 品種:ミュスカ 造り手:ルイ・シップ」でした。

先程と同様にボトルのプレゼンだけだと思っていたら…

いきなりボトルを開け始めます。。。

自分…「何やってんの!?」と、思わず言ってしまいました…。

あ~あ、開けちゃったよ。

グラスがそれぞれに渡され、ワインが注がれます。

と、同時に、歓喜の声!!!

グラスに鼻を近づけると…

うわっ!なんだこれ!!!

倒れそうです。

そちらがこのワインです。↓

香りはとってもトロ~っとしていて、非常に複雑。若いミュスカからは感じられない、バターやブリオッシュ、ナッツ等の香り。その中にもミュスカ独特のフレッシュマスカットフレーヴァー…そしてアルザスワイン特有の心地よいスパイス香…。

倒れてよいですか~?

味わいは、ビックリ!!!

ミュスカの持っているある意味「独特」な苦みを伴った繊細でいて綺麗に伸びるツルりんちょとした酸は健在で40年経った今も、とてもフレッシュな味わい。。。。。。

これなんですよね~。アルザスワインの凄さは!!!!!!!!!!!!!!!!!

しかし、アルザスの方々はどうしてこうも貴重なワインをポンポンあけるのかね?

エチエンヌさん然り、カトリーヌさん然り…。。。

アルザスのワインは1,2年がのみ頃といわれていますが…

そうじゃないんですよね~。確かに若い中にも素晴らしいモノがありますが…。

おっちゃんが急斜面に実る葡萄を選りすぐりながらごつい手で収穫した葡萄。。。。。

そんな事を想像しながら…

とても敬虔な気持ちになりました。

そして、またまた、貴重な時間を与えて頂きました。

このような時間、機会を与えて下さった皆様に感謝。

私は、一生をアルザスに奉げようと再度、アルザスの地に約束をしてきました次第です。(まぁ、こんなこと軽々しく口にできるのは、今のスタッフーがあってこそなんですがね。)

この研修を通しお世話になった西田さん、鳥山さん、多数の造り手の皆様、スタッフー、家族、そしてお客様、本当に有難うございます。

アルザスの楽しさ、これからも楽しくお伝えしていきますよ~!

今後も宜しくお願い申し上げます。

富田 裕之拝

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